Emacs on Windows 7 設定メモ

どの Emacs


GNU の公式サイトからダウンロードできる Windows バージョンでもそれなりに、日本語が使える。IME からも入力できる。
しかし、コマンド入力の一部として、アルファベットを入力した場合に、IME がオフにならなくて、難儀。(例えば、IME をオンにした状態から、goto-line を実行するために M-g g を入力すると g が IME に渡ってしまう)

Meadow 由来らしい「IMEパッチ」なるものを当てれば、IME が "W32-IME" という名前の input method 扱いになって、ここらへんの具合がよくなる。(それでもミニバッファーでのIMEの制御におかしな所があるようだが)
こちらのサイトから、パッチのあたった Emacs がダウンロードできる。

カレントディレクトリ・ホームディレクト

runemacs.exe のショートカットを作って、タスクバーにでも登録するわけだが、このままだとカレントディレクトリが Emacs をインストールしたディレクトリになっていて、C-x C-f などとした場合に具合が悪い。ショートカットのプロパティから作業ディレクトリを変更すると良い。
また、Emacs にとってのホームディレクトリは C:/Users/<ユーザ名>/AppData/Roaming になっており、ここの .emacs が読み込まれる。これは HOME 環境変数を指定することで変更できる。C:\Users\<ユーザ名> と指定すると、ユーザープロファイルフォルダーにある .emacs が読み込まれるようになる。(環境変数はシステムのプロパティから変更する)

IME の制御

C-\ あるいは、Windows 標準のキーバインドでオンオフできる。ただし、英語キーボードの場合、Alt + `IMEをオンにすると "M-kanji is undefined" とミニバッファーで言われ、さらに音が鳴るので煩わしい。
.emacs(global-set-key [M-kanji] 'ignore) とする。

全般に渡って音を消したい場合は (set-message-beep 'silent) とする。ビジブル・ベルがお好きな方は (setq visible-bell t) とすると良い。

あと、.emacs(w32-ime-initialize) を書かないと、モードラインにIME状態が表示されない。書こう。

フォントについて

メニューバーの [Options] から [Set Default Font...] を選ぶとフォント選択のダイアログが開く。日本語を入力すると行の高さが変わるのが気になる、あるいは英字はぴったり半角であって欲しい人は、MSゴシックにするとよい。私のお勧めは Consolas だ。[Save Options] で .emacs が書き換わる。

行間が狭すぎて見難い人は、(setq line-spacing 4)のようにする。